お米の作り方 本文へジャンプ
・きたむらのお米つくり(無農薬栽培・減農薬栽培共通)

・無農薬栽培米について

・減農薬栽培米について

1996年〜2005年まで、アイガモ農法による無農薬栽培を行ってまいりましたが、2004年頃より発生した鳥インフルエンザの影響により、アイガモ農法を継続することが困難になりました。

そこで2006年より、アイガモ農法の傍ら毎年試してきた、液体マルチ、紙マルチ、鯉の放飼、糠除草、糖蜜除草等の無農薬栽培の中から、「紙マルチ栽培」と早期堪水・糠除草・糖蜜除草を組み合わせた「コウノトリ育む農法・無農薬タイプ」との2種類の栽培方法により、無農薬栽培を行っています。
今年で無農薬栽培を始めて
13年目になります


「コウノトリ育む農法・無農薬タイプ」と「紙マルチ」栽培について

コウノトリ育む農法

もともとは、豊岡市で野生復帰に取り組んでいるコウノトリの為に出来たものです。
環境適応能力の弱いコウノトリでも育つ環境を、餌場でもある田んぼから作ってくという視点から、始まった環境保全型農法です。従来からある農法を組み合わせたものですが、きたむらでは、冬期堪水、早期堪水、糠除草、深水管理、中干し遅延を行って栽培しています。

 慣行栽培では田植の一週間位前からしか田に水をいれませんが、この農法では稲刈りが終わった後冬の間ずっと(冬期堪水)、そして3月ごろに一回乾かした後、田植1ヵ月以上前(早期堪水)に糠をまいてから水を入れ、糠が分解する時にでる有機酸で初期の雑草を抑制します。

また水を張る事により表面にトロトロの層ができます。これはイトミミズなどの小動物・が発生し、土を食べてそのカスを排出する事によりできるもので、雑草の種を埋没させたり、芽を出してもトロトロ層が有るため十分に根を張ることができず、水の浮力で抜けてしまいます。以上の作業で田植までに生える雑草を抑制し、田んぼに雑草の少ない状態を作ります。 


・冬期湛水を行っているところ

 ・トロトロ層・
下にわらが見えますが、その上の部分が稲刈り後、冬期湛水によってできたトロトロ層です。

次に、田植えの際、通常より大きな苗(成苗)を植えて、10センチ程度の深水にします。
この深水管理により、一番厄介な雑草、ヒエの発芽を防ぎ、後から生えてきた雑草も水の浮力で抜けてしまいます。発芽抑制をします。

中干し遅延:これはアイガモ農法の時からやっていることですが、慣行栽培では、6月中下旬には田んぼを乾かす中干しをするのですが、これを7月中旬まで遅らせます。このことにより、今までオタマジャクシやヤゴのままで、死んでしまっていたものがカエルや、トンボの成虫になり、ウンカやカメムシと言った害虫を食べてくれます。また稲にとっても成長期に中干しによって、根をいためることも無く美味しいお米が出来ます。きたむらでは中干し遅延を、減農薬栽培のすべての田んぼで行っております。


・冬期湛水田の田植え

・紙マルチ栽培

専用の田植え機で再生紙を敷いた上に苗を植えて、草の発生を防ぐ農法です。紙は約一ヶ月田面を覆って雑草の発生を抑え、その後溶けてしまいますが、その間に稲が大きくなって田面を覆ってしまうので後発の雑草も殆ど生えてきません。専用の機械がいること、紙代がいることからコストの面では割高ですが、無農薬栽培では比較的安定した農法です。


無農薬栽培の歩み

1996年 アイガモ農法による無農薬栽培開始。
2005年 鳥インフルエンザの影響によりアイガモ農法を2005年で中止
2006年〜 アイガモ農法の傍ら毎年試してきた、液体マルチ、紙マルチ、鯉の放飼、糠除草、糖蜜除草の無農薬栽培方法の中から、冬期湛水・早期湛水・糠除草・を組み合わせた「コウノトリ育む農法」と「紙マルチ栽培」による無農薬栽培開始